北海道炭鉱研究会 羽幌炭鉱支部

朔北のヤマ 羽幌炭鉱

2021-01-01から1年間の記事一覧

明治期の羽幌炭鉱-3

『北海道鉱床調査報文』での報告の後、ようやく羽幌では石炭の採掘が行われることになります。 その最古の記録は1892年(明治25年)。 久松義典『開拓指鍼 北海道通覧』(1893年)878-881頁によると、富岡海蔵が60万坪、山田忠次郎が149万5千坪の鉱区を所持…

明治期の羽幌炭鉱-2

ライマンによる調査の後の約10年間、羽幌の石炭については引き続き触れられることがなく時が流れていきます。 羽幌の石炭が初めて世に知られるのは1891年(明治24年)に編纂された『北海道鉱床調査報文』がきっかけでした。 dl.ndl.go.jp 同史料は農商務省地…

明治期の羽幌炭鉱-1

ベンジャミン・スミス・ライマン(Benjamin Smith Lyman)はアメリカ人地質学者で、 北海道開拓のための技術者として開拓使に招かれました。 ライマンは北海道内にて3回の調査を行っていますが、1874年(明治7年)5月から5ヶ月間かけて行われた2回目の調査で…

羽幌炭鉱の先行研究

そもそも羽幌炭鉱ってなんだっけ?という方のために、 羽幌炭鉱のいろはを学ぶにあたって適した資料をご紹介します。 私だって羽幌の「は」の字すら知らない頃があったけれども、 苦節7年、多くの方の助けや資料収集のお陰もあって研究を続けて来られました…